読書と豊かさ
文章だけで理解し、想像するのは難しい
読書は心を豊かにする。それは、昔から言われ続けていることだ。
しかし、読書を嫌う人は多いもの。
たしかに文章を読んで、そこに書かれていることを理解し、自分の頭の中でイメージすることは簡単ではない。
見た目で理解できる漫画や雑誌の方が読まれやすいのは当たり前なことである。
読書には自由と学びが溢れている
けれども、読書には自由と学びがある。
たとえば小説を読むとき、主人公の容姿や雰囲気は作中に記されていることが多いが、作者の思い描いたキャラクターを100パーセント汲み取ることはできない。
であれば、自分で想像すればいいのだ。
このキャラクターは、芸能人で言ったら誰なんだろうとか、自分の周りの人で言ったら誰なんだろうとか。
そういった想像の余地があるというのは、文章だけで物語が紡がれている小説ならではである。
読書をしていると、知らない言葉に出会うこともある。
知らない言葉を、わかったふりをして通り過ぎることは簡単。しかし、一度立ち止まって、その言葉を調べてみてほしい。たったそれだけで、自分の知識が増えていく。
難しいと思っていた本も、いずれはサラサラと読めるようになるかもしれない。
自由と学びで溢れた本の世界に没頭していると、日々の嫌なこともスッと忘れてしまうようだ。