ゲームと豊かさ
ゲームは悪いイメージを持たれがち
ゲームと聞くと、どんなイメージを持つだろう。
いろいろなイメージはあるだろうが、その多くは悪いイメージな気がする。
ゲームが原因で視力が低下する。
さらには、頭が悪くなるとか、依存症になるとか。
子どもっぽいというイメージも強いだろうか。
Nintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』や『リングフィットアドベンチャー』の人気で、普段はゲームをしない人もゲームに触れる機会が増えた。
とはいえ、大人にもなってゲームが趣味だと言うと、やはり子どもっぽいと思われてしまうだろう。
ゲームも人生を豊かにする存在
しかし、私はゲームも人生を豊かにしてくれるものだと思っている。
ゲームは、現実では体験できないことを体験させてくれる。
『あつまれ どうぶつの森』は、無人島で自由に暮らすスローライフを体験するゲーム。
現実世界で、無人島で自由気ままな暮らしを実現することは難しい。それを体験できることも、『あつまれ どうぶつの森』が注目された理由の一つのように思う。
現実での体験が難しいこと、絶対に体験できないことを、手軽に体験させてくれる。これはゲームだからこそ、為しえること。
それからゲームは、なにもテレビゲームばかりではない。アナログゲームもある。
アナログゲームは、テレビゲームほど情報量が多くはないから、想像でそのゲームの世界を補わなくてはならない。
そんな想像の世界に潜り込みながらゲームをする時間も、人生を豊かにしれくれるのだと思う。
レトロゲームで過去に思いをはせる
最新のゲームは映像美や壮大な音楽など、魅力で溢れている。
しかし、私は古いゲーム、いわゆるレトロゲームもまた、人生を豊かにしてくれると考えている。
私は幼い頃からゲームに触れてきた。
初めてのゲームは、ゲームボーイの『ポケットモンスター 緑』。よくシステムは理解していないながらも、新しいモンスターと出会うたびにワクワクしていたのを覚えている。
それから今日まで、ゲームを遊んできた。
ただ、実際にはそれほど多くのゲームを遊んだわけではない。
欲しかったゲームは数あれど、全てを購入するわけにはいかず、諦めたものもたくさんあるし、私が生まれる前に発売されたゲームもたくさんある。
そんな過去のゲームたちは、物によるけれど、とても安価で手に入れられるようになってきた。
あの頃欲しかったゲームソフトも、数百円で購入できるのだ。
数百円と言っても侮れない。たった数百円で購入したゲームソフトも、今でも充分に楽しめる。そして何より、過去に思いをはせることができる。
小学生の頃に友達が持っていてうらやましかったな、とか。
私が生まれる前にも、これほど楽しめるゲームがあったんだ、とか。
過去に立ち返って、懐かしさを感じさせてくれる。その感情が、日頃のストレスなどで張り詰めた心をほぐし、人生を豊かにしてくれると、そう思うのだ。