No Sense Life ~センスゼロ社会人が豊かで少しおしゃれな生活を目指すライフログ~

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ラスト18ページの衝撃『さよならドビュッシー』

広告で知った一作

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中山七里さんが書く、岬洋介シリーズ。

その一作目を飾るのが『さよならドビュッシー』である。

 

本作は宝島社から出版されている。

同じ宝島社から出版されている雑誌に掲載されていた広告で『さよならドビュッシー』を知った。

 

なにかに惹かれた私は、すぐにこの本を手に取った。

 

今では、あのとき広告を目にしてよかったと思っている。

それほどに素晴らしい作品だった。



感動のストーリーに混ぜ込まれるミステリー

 

『さよならドビュッシー』は、ピアニストを目指す少女の物語。

 

ピアニストを目指す遥と、同じくピアニストを目指す帰国子女の従姉妹ルシア。

ある日、二人は祖父とともに火災に巻き込まれることになる。

 

幸い、遥だけは生き残るが、全身に火傷を負い、とてもピアノが弾ける状態ではなくなってしまう。

 

そこからピアニストである岬洋介の指導の元、ピアノコンクールの優勝を目指していく。



これだけであれば、少女が自分の抱える火傷の傷を乗り越え、ピアノコンクールの出場を目指す物語のように取られるだろう。

 

しかし『さよならドビュッシー』は、これだけにとどまらない。



遥が火災に遭って以降、まるで遥を狙うかのように周囲で不審なできごとが起こるようになり、果ては殺人事件まで発生してしまう。

 

誰が何の目的で事件を起こしているのか。

 

その真相を、岬洋介と遥の二人が追うというミステリー作品でもあるのだ。



『どんでん返しの帝王』の真髄

 

この作品を読んで抱く感想は一つ。

「ただただ、すごい」ということだ。

 

ピアノを演奏するシーンは、まるでピアノの音色が聴こえてきそうな、綺麗な言葉で紡がれていく。

 

その雰囲気を壊すことなく入り込んでくる、ミステリーの要素。



そのミステリーの要素も素晴らしい。

最後の18ページで、読者に叩きつけられる衝撃。

 

作者の中山七里さんは『どんでん返しの帝王』と呼ばれているが、その真髄を見せつけられる。



そして、ラストはタイトルにもなっている「さよならドビュッシー」で締めくくられる。

 

とにかく読んでもらいたい作品

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ピアニストを目指す少女のストーリー。

少女の周囲で起きる事件の数々。

 

多くの要素が詰め込まれていながら、一つの作品として綺麗に収められている素晴らしい作品である。

 

ラストまで目をこらして、しっかりと読んでもらいたい。

とにかく読んでもらいたい。



そのくらい強くおすすめできる作品だと思っている。




こちらの投稿でも『さよならドビュッシー』に触れているので、読んでもらいたい。

 

no-sense-life.hatenablog.jp