悪夢から抜け出すために、プレイヤーは夢の扉を探す
悪夢の中の不思議な迷宮。
この迷宮から抜け出すには、すべての夢の扉を見つけなければならない。
迷宮に迷い込んだプレイヤーは、夢の扉を探し始める。
『オニリム:最初の旅と七つの書』は、そんな世界観の1人用カードゲーム。
悪夢とは言っても、イラストはどこか可愛らしく、ほっこりとする温かみもある。
けれども、山札から突然現れる「悪夢カード」は、やはり恐ろしい。
シンプルでありながら、緊張感のあるゲームが楽しめる。
シンプルながら奥深い
『オニリム:最初の旅と七つの書』の目的は、山札が無くなる前に、8枚の「扉カード」を集めることだ。
5枚の手札から、4色の「迷宮カード」を1枚場に出し、山札から1枚補充。これを繰り返していく。
うまく同色の「迷宮カード」が3枚連続で出す。もしくは、山札から「扉カード」を引いたときに、手札に鍵マークのついた「迷宮カード」があれば、「扉カード」を獲得できる。
「迷宮カード」を3枚連続で出すというと簡単そうだが、「迷宮カード」にはマークがついていて、同じマークのカードは連続して出すことができない。
うまく手札を調整しなくてはならないのだ。
そして、山札から「悪夢カード」を引いてしまったら、悪夢に対抗しなくてはならなくなる。
対抗するには、手札すべてか山札の上から5枚、手札にある鍵マークのカードのいずれかを捨てなくてはならない。
もしくは、あつめた「扉カード」を1つ手放すことでも対抗できるが、いずれにしてもペナルティは重い。
ところが、この「悪夢カード」を回避する方法が1つだけある。
その鍵を握るのは、鍵マークのついた「迷宮カード」。文字通り、鍵になっているのだ。
鍵マークのついた「迷宮カード」を捨て札にすると、山札の上から5枚のうち1枚を捨て札にして、残り4枚を好きな順に並び変えることができる。つまり、「悪夢カード」を排除することができるのだ。
とはいっても、それは運よく山札の上から5枚に「悪夢カード」があった場合の話。確実に回避できるものでもないのだ。
鍵マークの「迷宮カード」は、「扉カード」を手に入れる手段でもあるから、どのタイミングで、どのように使うのかが難しいところである。
一度クリアしても、別のルールで悪夢は襲い来る
このように書くと難しそうに見える。実際、最初の数回はまったく「扉カード」が揃うことなく、山札だけがいたずらに消耗していくことになる。
しかし、慣れてくると、どのタイミングでどのような動きをすればよいのかがわかってくる。
そして、ゲームのクリア率が格段に上がっていく。
慣れてしまえば『オニリム:最初の旅と七つの書』の終わりというわけではない。
このゲームには7つの拡張がある。
同梱されている別のカードを加えることで、ルールを変えてプレイすることができるのだ。
ルールによって難易度も変わってくる。
悪夢から一度抜け出たとしても、悪夢は何度でもプレイヤーを襲ってくるのだ。