ミッキーマウスを扱った不思議なゲーム
ミッキーマウスが登場するゲームというと、最近では『キングダムハーツ』シリーズが浮かぶと思う。
ところが、昔の方がミッキーマウスを扱ったゲームが多い。
その中でも、あまり知られていなそうな作品が『ミッキーマウスⅤ 魔法のステッキ』だ。
知られていなそうとはいえ、タイトルからもわかる通り、シリーズの5作目である。
もしかすると私が知らないだけで、非常に人気の高い作品の可能性もあるが、調べる限りそほど話題にもなっていない、なんとも不思議な作品だ。
仲間を助けるために、たった一人で魔法使いに立ち向かう
ストーリーは、ミッキーマウスが、ドナルドやグーフィーらと遊んでいたところ、森の中で迷子になってしまうところから始まる。
そこでヤシジャーと呼ばれる魔法使いの城を見つけるミッキーたち。
ヤシジャーの城は、迷路のようになっており、一度入ると二度と出ることができないらしい。
そんな恐ろしい噂をグーフィーから聞き、その場を離れようとした瞬間、眠りを妨げられたと、ヤシジャーの怒りに触れてしまう。
突然に地面に穴が開き、仲間たちは落ちてしまった。
そんな仲間たちを救うために、ミッキーは一人、ヤシジャーの城に向かう。
こんな流れで足を踏み入れた、複雑に入り組んだヤシジャーの城を攻略していく、アクションパズルゲームだ。
ほどよい難易度で手軽に遊べるパズルアクション
ゲームの目的は、ステージに散らばったパネルを集めること。
パネルの枚数は、最初の方だと4枚だが、徐々に6枚、8枚と増えていく。
すべてのパネルを集めるとステージクリアとなり、全40ステージを進んでいく。
単にパネルを集めればよいわけでなく、ステージには触れるとダメージを受ける敵がいる。敵を倒す術は、ステージ中で拾うリンゴを投げつけるだけなので、基本的には敵に当たらないように迂回したり、ジャンプで飛び越えたりしながら進むことになる。
またミッキーが持つ魔法のステッキも、重要になってくる。
ステージに配置されたダイヤのようなものにステッキを振りかざすことで、リンゴなどのアイテムが出てくる。パネルもこの方法で手に入れていく。
しかし、10ステージごとに登場するボスを倒すとステッキが強化され、水を凍らせて足場を作ったり、滝を凍らせて道を切り開いたりすることができるようになる。
最終ステージに近づくほど、すべての能力をうまく使って、ステージを進まなくてはならない。
これが、ステージの難易度を一辺倒ではなく、徐々に難しくなるように調整してくれており、最後まで楽しめる。
特別難しいわけではなく、ほどよい難易度で楽しめ、手軽に遊ぶには丁度良い。
購入したときは、さほど期待していなかったが、意外と好きな作品になった。