すべてを1冊のノートにまとめれば迷わない
『読書は1冊のノートにまとめなさい』という本がある。
奥野宣之さんの著書である『情報は1冊のノートにまとめなさい』『人生は1冊のノートにまとめなさい』に並ぶ、『1冊のノートにまとめなさい』シリーズの一冊だ。
私は趣味として本を読むことも多いのだが、どうも内容が頭に残らないことがある。
なにかもっと身になる読書の方法はないかと考えていたときに、この本と出会い、手に取った。
タイトルからもわかるように、読書に関することは、すべて1冊のノートにまとめることが勧められている。
たとえば、読んだ本の感想を、本のジャンルごとにノート分けて記載すれば、非常に見返しやすくなると思う。
しかし、ノートの冊数が増えていくと、どのノートに何が書いているのかが煩雑になってしまう。
そうなるくらいなら「すべてを1冊にまとめなさい」というのが、この本の趣旨である。
デジタルで再現すれば検索性が増す
私自身も、複数のノートに分かれてしまうのは、好きではない。できれば1冊のノートにまとめたいと思っている。
しかし、『読書は1冊のノートにまとめなさい』を読んでいると、アナログゆえに検索性に不安があった。
もちろん検索性を向上させるため、しっかりと考え込まれた手法も記載されているが、ものぐさな私には、少し敷居が高いように感じた。
そんな中、思いついたのが『Scrapbox』の活用である。
『Scrapbox』を紹介した際にも書いたが、基本は情報を記載したページにタグをつけて放り込むだけ。あとはタグが関連するページを引っ張って来てくれる。
この『Scrapbox』の使い方と、すべてを1冊にまとめる手法はマッチしているのではないかと思ったのだ。
実際に、読んだ本の著者名や出版社名などの基本情報をはじめ、読んだ感想を『読書は1冊のノートにまとめなさい』を参考に記載している。
著者名と出版社名にはタグをつけているので、同じ著者、同じ出版社の別の書籍が表示される。
『読書は1冊のノートにまとめなさい』の趣旨を、『Scrapbox』でデジタルに置き換えることで、より検索性が増し、読書ノートをつけやすくなった。
読書との向き合い方を見直せる一冊
『読書は1冊のノートにまとめなさい』に書かれている手法は、アナログのノートでまとめることを前提にされているが、デジタルにも取り入れやすい内容となっている。
また、読書ノートのつけ方だけでなく、書籍の探し方や、メディアの見方なども紹介されている。
読書をしていても、内容が記憶に残らないと悩んでいるのなら、一度手に取ってもらいたい。
そして『Scrapbox』などのデジタルツールを活用して、読書との向き合い方を見直してみてほしい。