ばらばらなストーリーが一つに収束していく
今まで数多くの『ドラゴンクエスト』シリーズ作品をプレイしてきた。
その中で、一番好きな作品が何かを問われれば、私は『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』だと答える。
ドラクエの一歩を踏み出したきっかけは、叔父から借りた『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』だった。
しかし、当時小学生だった私は、シリーズ随一の難易度と言われている『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』を前に挫折してしまった。
その後、再び叔父から渡された『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』をプレイし、見事クリアまでたどり着いた。
初めてクリアした作品だというのが、『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』が一番好きな作品だと思える最たる理由かもしれない。
『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』は、シリーズの中で唯一オムニバス形式が取られている。
ストーリーが1章から5章に分かれており、それぞれで操作キャラクターが変わる。
しかしどのストーリーも無関係ではない。
5章では、1章から4章で操作したキャラクターが仲間になり、最終的にはパーティとして行動することになる。
一見ばらばらなストーリーが、徐々に繋がっていく展開は、個人的に好きなのだ。
魔王の抱える悲しみ
魔王の抱えるものが描かれているところも、また異色である。
世界を制服しようとする魔王を、勇者が倒す。
それが、RPGの王道だ。
もちろん『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』も、勇者が魔王を倒すことになるのだが、魔王が魔王である理由がなんとも悲しいものなのだ。
ストーリーの最後、魔王と対峙する。
普段なら意気揚々と倒しにかかるのだが、『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』では、魔王を倒すことが本当に正義なのか、と考えされられた。
だから私は『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』が一番好きだと答える
最初から最後まで、一人の主人公にスポットを当てる作品も好きではある。
ただ、主人公が切り替わることで、他作品よりも仲間キャラクターにも愛着が湧いてくる。
徐々に繋がっていくストーリー。
そして、生まれて初めてクリアしたドラクエ。
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』は、シリーズ30周年にふさわしい作品だったし、『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』の3代に渡る壮大なストーリーも魅力的だった。
ただ私はこれからも、一番好きなドラクエを問われれば『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』と答えると思う。
ニンテンドーDSソフトドラゴンクエストIV ~導かれし者たち~/p>