『空の軌跡FC』の直後から始まる物語
ストーリーは、前作にあたる『空の軌跡FC』のエンディング直後から始まる。
今作では、敵組織『身喰らう蛇(ウロボロス)』の陰謀を阻止するために、再び大陸中を旅することになる。
もしも世界中のエネルギーが停止したら
『身喰らう蛇』は、陰謀のための実験として、各地で様々な事件を起こしていく。
そこで巻き込まれた民間人を守るために、遊撃士としての仕事をこなしていく主人公たち一行。
その実験の過程で、導力器(オーブメント)が停止してしまう。
『空の軌跡FC』についての記事にも書いたが、『空の軌跡』の世界において導力器は、遊撃士がアーツと呼ばれる魔法を使うための力だけでなく、日常生活を支えるエネルギーともなっている。
つまり導力器が停止するということは、現実世界でいうところの、電気や水道などが止まることに値するわけだ。
当然、ライフラインを奪われた民間人はパニックに陥り始めるのだが、遊撃士をはじめ、軍や国のトップの働きで、民間人もしだいに落ち着いていく。
また戦闘においても、アーツが使えなくなる場面がある。導力器のエネルギーを使用した武器を持つキャラクターに関しては、攻撃すらもままならなくなってしまう。
これは、ゲームの進行が難しくならない程度に救済措置が取られてはいるのだが、ストーリーを進めるごとに、不便さが増していく。
現実世界でも、災害などで停電や断水が起きることはあるが、もし全国で同時にこのようなことが起きた場合、冷静に対応できるのだろうかと考えさせられることになった。
前作よりも魅力が増した
もちろんこのような真面目な考えが頭をよぎるばかりではない。
ストーリーは、前作同様に胸を熱くするものがある。大切な場面で、前作にも登場した意外なキャラクターが現れる場面があるのだが、その場面は非常に印象深い。
ただ、まったく前作から変わらないわけではなく、ディスク2枚組となり、『空の軌跡FC』よりもボリュームアップし、ムービーの迫力も増している。
さらに魅力が増した作品となっていると感じた。
駿河屋でも購入できる。
PS3ソフト英雄伝説 空の軌跡SC:改 HD EDITION