無双シリーズの元祖とが混ざり合ったお祭り的作品
『ゼルダの伝説』の世界を舞台にした『ゼルダ無双』。
『ONE PIECE』のキャラクターが大暴れする『海賊無双』。
今や人気ジャンルの一つとなっている無双シリーズ。
数多くの敵をなぎ倒していく、爽快感があるゲーム性が特徴である。
無双シリーズの元祖とも言える存在が、『戦国無双』と『三國無双』ではないだろうか。
そんな『戦国無双』と『三國無双』のキャラクターが一堂に会する、いわばお祭り的な作品が『OROCHI無双』だ。
戦国と三国志が混ざり合うという、一風変わったストーリーもさることながら、爽快感を追求したゲームデザインに感心した。
爽快感を追求したゲームデザイン
大きな刀や薙刀を武器にしているキャラクターは、その武器を振り回して周りの敵を一掃する。
それは容易に想像ができると思う。
しかし中には、『無双』というゲームにふさわしくなさそうな武器も登場する。
たとえば、諸葛亮や小喬というキャラクターは、武器として扇を使用する。
一見すると、充分な爽快感が得られそうにない武器だ。
しかし、実際に使ってみると、しっかりと爽快感が得られるのだ。キャラクターの動きを見てみると、武器に関わらず、敵を一掃できるようなモーションが作られていることに気づく。
武器による難易度の違いはあれど、武器によって『無双』というゲームの楽しさを損なうことはない。
日々のストレスを拭い去るように
メインとなるゲームモードであるストーリーモードは、一つ一つのクエストが短時間で終わるようになっている。
隙間時間でも、少しずつ進めていけるのだ。
また、短時間で終わるからこそ、手軽に爽快感が得られる。
私は、就寝前にクエストを一つずつ消化していったのだが、一日のストレスが少し和らいだような気がしている。
ストレス社会の今だからこそ、無双シリーズも人気になっているのかもしれない。
そんなことを感じた作品だった。