大人になって感じ方が変わった
数あるゲームボーイソフトの中でも、非常に評価が高い『ドンキーコングランド』。
スーパーファミコンで発売された『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』を、携帯ゲーム機であるゲームボーイ用にアレンジされた作品でもある。
幼い頃に少し触れたことはあったが、大人になった今、改めてプレイしてみて、幼いころには感じることがなかった、評価が高い理由を感じ取ることができた。
グラフィックに驚かされる
そもそも、『ドンキーコング』シリーズは、全般的にグラフィックのレベルが高いと言われている。
ドット絵が主流であったスーパーファミコンで発売した『スーパードンキーコング』も、ドットでキャラクターや背景を3DCGのように表現し、さらには空のグラデーションすらも再現していた。
この『スーパードンキーコング』をゲームボーイ用にアレンジした『スーパードンキーコングGB』。こちらでも、グラフィックは作り込まれ、ゲームボーイとは思えない表現がなされていた。
しかし、モノクロ画面であるゲームボーイで背景のグラフィックを作り込み過ぎたために、キャラクターが見づらくなり、難易度が上がってしまったという弊害もあった。
『ドンキーコングランド』でも、もちろんレベルの高いグラフィックで作られているのだが、前作の反省が活かされており、背景の表現は簡素になり、キャラクターが見やすくなっている。
かといってグラフィックが劣化しているわけではなく、グラフィックのすばらしさを感じ取れる。
幼いころはそれほど気にしていなかったが、ゲームボーイでこのグラフィックを再現していることを改めて考えると、驚くばかりだ。
何度も挑戦して乗り越える
『ドンキーコング』シリーズは難易度が高めであることも有名。
幼い頃の私は、その難易度ゆえに、序盤で行き詰ったことを覚えている。
大人になってからも、幼い頃と同じようなステージで行き詰った。
しかし、何度も挑戦することでステージの構成や敵の動きがわかってくる。
そして、最初は行き詰ったステージでも、無事に突破できた。
単に難しいわけではなく、何度も挑戦することで成長が感じられる作品なのだと、大人になった今、わかったような気がするのだ。
時間が経ったことで感じ方が変わる。
それもレトロゲームの魅力かもしれない。